冬にはまだ早いですけど、段々暖かいスープ系が欲しくなる季節になってきますね。今日はムール貝のスープです。日本で言うしじみ汁と同じようなものですね。
日本では生のムール貝はなかなか手に入らないとは思うのですが、逆にフランスでは、スーパーならどこでも置いてあるというくらいとてもポピュラーな貝です。
アサリのような貝もありますけど、値段が少し高いのと砂をかんでたり新鮮でなかったりと、ちょっといまひとつなので、いつもムール貝に落ち着いてしまうんです。
炒めたニンニクの香りと、たっぷりのムール貝で良い出汁もでて、美味しいスープができました。
ここに数種類の魚を入れれば、ブイヤベースになります。もしムール貝以外でこのスープをお作りになるようでしたら、アサリや帆立貝等で代用してみて下さい。同じ様に美味しいスープができると思います。少し前に流行った、トマト鍋も同じような作り方だと思います。
野菜を切ったり貝を殻から外したりが手間ですけど、スープを作る行程自体はとても簡単なんです。量が少なければ、炒めた野菜の中で貝を蒸せばいいので、別々にやる必要もなく一つの鍋でできます。
材料 4〜6人前
ムール貝・・・ 1kg
玉葱・・・ 1個と1/2(千切り)
長ネギ・・・ 1本(千切り)
人参(大)・・・ 1//2(千切り)
セロリ・・・ 1/2本(千切り)
ニンニク・・・ 2個(みじん切り)
メークイン・・・ 2〜3個(イチョウ切りでもダイス切りでも)
トマトホール缶(400g)・・・ 1缶(ダイス切り)
白ワイン・・・ 1カップ
オリーブオイル・・・ 大さじ2〜3
ロリエ、パセリ・・・ 1〜2枚と適量
水・・・ 700〜800cc
ターメリック・・・ あれば小さじ1
塩、胡椒
クルトン
・野菜ですが入れる量はここに書いてあるのはあくまでも目安ですので、
玉葱だけでもいいですし千切りにしなくても、ご自分の切り易い切り方で。
・ニンニクはみじん切りにしておきます。じゃがいもは小さめの一口大に。
・ムール貝はヒゲをとって殻についた汚れを洗い落としておきます。
鍋に貝を入れ、白ワインを注ぎフタをして強火で火を通し、全て貝の口が開いたら網でこして、
煮汁はとっておきます。
・飾り用の貝を除いて、それ以外は殻から身を外しておきます。
・鍋にオリーブオイルを熱して、ニンニクを弱火で炒め、
良い香りがしてきたら切った野菜を入れ、火を強めてしんなりするまで炒めます。
・水、ムール貝の煮汁、ダイスに切ったトマト、ロリエ、ジャガイモ、塩をいれ
沸騰させたら火を弱めて、ジャガイモが柔らかくなるまで煮ます。
もしあればターメリック(色どりのため)を入れます。
・殻から外したムール貝を入れて、一度沸騰をさせて味を整えたら出来上がりです♪
・もし冷凍のムール貝が手に入るようでしたら、冷凍でも大丈夫だと思います(味がよければ・・)生のものほど味がでないので、化調の出汁などで補うとよろしいかと。
貝の出汁で作るスープは美味しいものができますね。テーブルに出す時にはパセリの刻みを散らして、クルトンをそえても。
サフランを入れると本格的なプロヴァンス風になりますが、代わりにターメリックを入れるとトマトの赤さだけではなくてオレンジ色っぽい仕上がりになります。
このスープと白身の魚を一緒に煮ると、簡単にプロヴァンス風の料理ができあがります。
味も間違いありませんので、おもてなしの一品になります。
何かが気になるネコ・・