森の食堂 ア・ラ・カルト

フランスの片田舎で、四季の食材を使った料理を楽しみながら、森の動物とネコ達と暮らす日々を綴ったブログです。

2018.01.15.Mon

国境なき食品

バターがお店からなくなるという現象が時々日本で起こりますが、実はフランスでも去年2017年の中旬たりから暮れにかけて、一時期深刻なバターが不足が起きていました。酪農国フランスでなぜ売り場の棚からバターが無くなるの?と思っていましたが、乳製品の中国への輸出が伸びていることも、大きなひとつの要因になっているのだそうです。
フランスの酪農家はもう何年も厳しい経営状態に置かれているので、生産者としては安値でしか引き取ってくれない加工業者→フランスの大手スーパーより、高値で売れる中国(日本も)へ商品を回すのは当然のことかもしれません。

600-1_convert_20180115075930.jpg

また、イタリアでは販売される缶詰めのトマトやトマトペースト、ピューレなども、缶には「メイド.イン.イタリー」と表示されていても、実際にトマトが栽培されているのは、イタリアではなく中国やスペインで栽培されたトマトを輸入してイタリアで加工し「イタリア産」として販売されている製品も多いのだそうです。
それに反して、頑なにイタリア産のトマトにこだわり、トマト商品を作り続けている会社もあります。(写真のMUTTI)


イタリアで作られたトマト缶を使ってトマトソースを作ったら、実は中身のトマトはアジアで栽培されたものだったというのも、なんだか寂しい気がします。食べ物に国境が無くなってきている現代、これも仕方のないことかもしれませんが、しかし、せめてこうやって原料を国産にこだわって頑張っている会社があるならば、できればそういった会社の製品を買って応援したいなと思いました。




DSC06155_convert_20180115055454.jpg
オマケねこ・・うにゃ^^




2017.04.27.Thu

野菜の甘みが美味しい、ビーツのスープ

DSC03449_convert_20170428021153.jpg

いつもビーツは千切りにしてサラダで食べていたのですが、冬にいただいたものが冷蔵庫の中にいくつも残っていたので、残り物の掃除もかねてボルシチ風のスープにしました。→ボルシチ
牛肉がなかったのでベーコンを使い、ニンニクと玉ねぎを炒めて半端に残っていた紫キャベツ、コールラビ、ジャガイモ、人参、ビーツを加えブイヨンで1時間ほど煮込み、最後に生クリームを入れました。ビーツ独特の風味と甘みのあるスープになりました。

ビーツには白いビーツ(Betterave blanc)というのがあって、糖分が多く含まれているので、昔から砂糖の原料として、また動物の餌のために栽培されているそうです。フランスに来て間もない頃、畑の隅に何日も放置され、山積みになったジャガイモのようなものを見て「あれは何だろう?」と度々思ったものです。



betterave-bioéthanol-france_convert_20170428035445
山積みの白いビーツ(写真はお借りしたものです)




DSC02921_convert_20170428022423.jpg
zzz...





2017.04.20.Thu

雑草(セイヨウイラクサ)のスープ

DSC03354_convert_20170421024223.jpg

フランスの野原や森の中に行くと"Ortie"(オティ)というよく目にする雑草があります。一見普通の雑草のように見えるのですが、茎に産毛のような小さなトゲが無数に生えていて、ほんの少し触るだけで皮膚に刺さり、いつまでもトゲが残っているようなとても不愉快な痛い思いをします。フランス人なら一度はこの雑草にやられたことがあるようです。

そんなちょっと嫌な雑草ですが、実は昔から料理やハーブティー、または数週間水に浸けて液体肥料や植物の活力液として使われてきました。カルシウム、マグネシウム、数種のビタミンが含まれている栄養価の高い草なんだとか。

料理する場合はスープにするのが一般的で、飛び抜けて美味しいスープができあがるわけではありませんが、これも日常生活の小さな春の行事ということで、毎年この季節になるとジャガイモと一緒に煮込み、緑鮮やかな優しい味のスープになります。
素手で摘むと痛い思いをするので、ゴム手袋か皮の手袋をはめて摘みます。次に茎から葉だけを摘み取り、クレソンのスープを作る要領でジャガイモと一緒に煮込んでスープに仕上げます。クレソンのスープ←こちら



Urtica_dioica_stinging_hair_convert_20170420185747.jpg
これが刺さるといつまでもチクチクと痛みます。(T0T)



DSC04181_convert_20170421022925.jpg
注意して茎から葉だけを取って




DSC03294_convert_20170420044933.jpg
お寄せいただいた情報により、アイコという山菜の仲間の
和名セイヨウイラクサ←ということがわりました。
教えていただき、ありがとうございます。^^

子供のころ、よもぎ餅を作るために、河原の土手に行ってヨモギを摘みに行きました。よもぎ餅なんて大嫌いなのに、摘むのが楽しくて宝探しでもやるようにヨモギやツクシを探していたのが、今でも良い思い出として残っています。いつか娘夫婦と孫が遊びに来たら、一緒に摘んでスープを作ってみたいと、ふと思ったりしました。



2017.03.20.Mon

食の欧米化=健康を損なうは本当?

DSC02898_(1)_convert_20170321064145.jpg
ポロ葱とほうれん草のキッシュ

欧米の食事というのは、『鶏、豚、牛肉、ベーコン、ソーセージ、ハムなど加工肉中心の食生活、動物性脂肪、乳製品、砂糖などの過剰摂取』であり、日本人の食事内容が欧米化し、それを長く続けることでコレステロール値も上がり、後々健康を損なうリスクが高くなる。そんな風に私たちの頭の中に擦り込まれています。しかし、果たしてそんなに欧米人が体に悪い食べ方をしているのか?というと、私がフランスで暮らして感じることですが、それほど肉ばかりを食べるような偏った食事の仕方はしていないように感じます。

実際、私の知っているフランス人の方に関して言えば、普段からたくさんの野菜や豆類、果物をたくさん食べていますし、統計的にみても肉の消費量は年々減少してきています。チーズやヨーグルトなど乳製品もよく食べますが、食べ過ぎなければカルシウムを摂取できる大切な食品だと思います。



DSC02298_convert_20170323063533.jpg
かぼちゃのスープ。フランス人はよく野菜のスープを飲みます。



DSC09051_convert_20170323064042.jpg
サラダ菜の少ない冬はビーツのサラダ

なんでもそうですが、”偏った食べ方”がいけないのであって、バランス良く食べているフランス人はとても健康的な食べ方をしています。(もちろんピザや肉ばかり食べているフランス人もいますが)

日本ではひとくくりに「食の欧米化」イコール「健康の悪化」という言い方をされていますが、どんなものでも摂り過ぎはよくないので、欧州の食事の良いところを参考にして、うまく日本の食事の中に組み込んでいくことが大切なのではないかと思います。







2017.02.23.Thu

ガトーバスク

DSC01823_convert_20170224064555.jpg
フランスの南西、スペインに隣接するバスク地方という所の伝統菓子で、ビスケット的な生地の真ん中にカスタードクリームをサンドした焼き菓子を作ってみました。サクッとした食感で、バターの風味が素晴らしいお菓子です。最近ほとんどお酒を飲まないので、こういった甘いお菓子がたまに食べたくなります。

バスク地方はフランスでありながら、バスク語という言葉を話す独特な文化が存在するそうです。この他フランス北西部のブルターニュ地方ではブルトン語、イタリアに近いコルシカ島ではコルシカ語というのもあり(現在は基本的にフランス語を話す)それぞれ習慣や食文化にも特色があるらしくとても興味深いです。青森と鹿児島では方言もまるで異なるのと同じ感覚ですかねぇ・・。((°_°))



DSC01850_convert_20170224064756.jpg
今日は日中で15℃以上ある春のような陽気でした。
冬の間室内に避難させておいた植物を徐々に外に出し始めています。

ヒヤシンスもそろそろ開花しそうです。








 | HOME |  OLD »