一昨日、初雪が降りました。(記事とは関係ありません)
我が家で療養をしていた義母との同居生活も先週で終わりました。
実は去年の8月下旬に義母のアパルトマンが火事で全焼するという事件があり、火を消そうとした義母は、足から胸にかけて広い範囲に、レベル3度の大きな火傷を負ってしまいました。数回の皮膚移植を行い、当時は厳しい状態でしたが、2ヶ月間入院した後、療養をかねて家でいっしょに暮らすことになりました。
現在火傷の傷は良くなりましたが、義母はもともとポリオという病気が原因で、杖なしでは歩けないという障害を持っていて、何かを持つ手も震え、背中も曲がり、足を引きずりながら一歩一歩ゆっくりと歩く姿は”元気なご老人”というには程遠い印象を受けます。
火事があった日から、妻の片道1時間半の病院と家の行き来が始まりました。退院してからも、義母はほとんど事故の事後処理ができないので、全て妻が代わりにやっています。
あれからから4ヶ月以上が経ち、一人暮らしがしたいという義母の強い希望があったので、パリ郊外に新しく生活するアパルトマンを見つけ、ようやく義母の新しい生活が再スタートしました。といっても、ひとりでの生活は難しいので、週に二回、国が援助するお手伝いさんが来ますし、妻も義母のところへ通うことになります。
幸い、とても綺麗で居心地のいいアパートが見つかったので、義母も新しい生活が気に入っている様子です。
正直でまっすぐな性格の義母も今年83歳になります。人生も終盤に近づき、大変な苦難に遭遇してしまいましたが、残る人生を幸せに過ごして欲しいと願うばかりです。