Coronavirus: au Japon, le faible nombre de cas officiels entretient la méfiance
『コロナウイルス:(日本の公式の)少ない感染者の数に、疑いが増している』韓国の検査数に比べて、日本の検査数はかなりすくない。感染者数を少なく見せたいのは、衛生的な東京オリンピックをアピールしたいがため』←というような事が記事になっている。(私の拙いフランス語訳です)
日本人の素晴らしいところは「自粛を要請」と言われれば、ほとんどの人がそれに従うところだと思います。すぐに楯突くフランス人には、はっきり「禁止」と言わないと同じように伝わりません。1000人以上の集会を禁止していたにもかかわらず、3月8日の国際女性デーには、フランスの主要な都市で、数千人単位の大きなデモが行われたそうです。
反対に日本人の短所は、生真面目過ぎてマニュアル通りにはできても、融通が利かないところだと思います。そのいい例が、未だに議論になっているPCR検査で「無制限に検査をすると、軽症者が病床を占領して医療崩壊を招く」というのが言い分のようですが、だったら最初から「検査はするけど患者さんが増えて病床を圧迫するようなら、軽症者には自宅で養生をしてもらう。重症患者を優先します」と言えばいいだけの話で、いつまでも指定感染症になっている事が問題という意見も多々聞きます。
「新型コロナウイルス感染症:指定感染症であることによる混乱の可能性」←クリック
フランスでは感染の広がり方によって(ステージ1から3までに分けられている)条件付で検査は行いつつ、軽症者は自宅で療養し、重症者を最優先に入院させ治療をする、という事が段階によって定められています。(現在ステージ3)
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追記:持病もなく多少の風邪症状なら、家で数日様子をみるということには賛成です。「安心したいから」という理由だけで患者がたくさんクリニックに訪れるのは仕事を増やすだけ。)
日本の医療は世界でも最先端を行くというのは、だれもが周知の事実ですが、今後、重病人が溢れるかもしれない戦場で「マニュアルに書かれていないので、私には決めかねます。」という事態にならないように。コロナウイルスとの戦いが始まったばかりと言われる中、真面目な日本人の性格が、良い方向に向かう事を願っています。
(3月12日以降、フランスだけでなくヨーロッパ各国で、かなり厳しい政策が次々に出されていますが、いまの現状を皆が理解しているかというと、決してそうではありません。幼稚園から大学まですべての閉鎖を決めた日も、公園には子供とその親たちで溢れ、大人たちはポカポカ陽気に誘われて、たくさんの人がセーヌ川のほとりを散歩したり、公園の芝生の上では、皆で持ち寄ったワインをワイワイ飲みながら、ピクニック気分で騒ぎを始める始末。
さすがに、これを見たマクロン大統領は激怒。人と人との接触を避けて欲しいという願いから、厳しい政策を実施をしたにも関わらず、これでは意味がない。もうちょっと国民に緊張感を持って欲しいと、スピーチの中で「私たちはいま戦争の最中にいるんです」という言葉を何度も口にしていました。
こういった事の重大さを理解していない大人たちのせいで、フランスでは明日から最低でも2週間の外出禁止令が出される事になりました)