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森の食堂 ア・ラ・カルト

フランスの片田舎で、四季の食材を使った料理を楽しみながら、森の動物とネコ達と暮らす日々を綴ったブログです。

2020.04.20.Mon

大丈夫なのかニッポン

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フランスで外出禁止令が出されて5週間が過ぎました。当初はイタリアで増える尋常ではない死者の数に驚いていましたが、その後、数日でスペイン、フランスも同じような状態になりアメリカがそれを追い越すようになってからは、亡くなっていく人のことを「人」ではなくグラフの「山」で追っていくという感覚になってしまいました。
フランスは都市だけではなく、国ごと強く封鎖されたということで、日本で言われているように2週間後には感染者のピークも減るようになるだろうという希望的観測を持っていましたが、まるで予想を外れ現実には想像もできないほど感染は広がっており、毎日増え続ける何百という死者数をみていると、人前で息をすることさえためらうようになってしまいました。
 
ところが日本では緊急事態宣言が出されたあと「休業要請は2週間後に様子をみて・・」などと悠長な発言をしていることに愕然とするばかり。今でも多くの人が電車通勤をし、休日に集まる商店街の人たちを見て、首相がそれでも2週間後にピークアウトさせることができると考えているとしたら、もはや現実が見えていないとしか思えません。人命より経済に軸足を置いているいまの日本のやり方ではいつまでも人々の不安を払拭できず、経済へのダメージも長引き感染も収まらない、どっちつかずの状態になるのではと心配しています。

保健所の狭き門を通らないと受けさせてもらえない、東大受験に匹敵する難関とも思えるPCR検査のせいで、実際の感染者の数は把握できず、検査を絞りに絞った結果、家で待機、養生している間に容態が急変して亡くなる人、路上で倒れて死ぬ人まで出てくるという、簡単にはたどり着けないまさに命がけのPCR検査。
自治体や医師会の努力でドライブスルー等ようやく検査が拡充される光が見えてきたというのに、国が本気で軽症者を隔離する受け皿を作ってこなかったために、東京では最近になって陽性者の数が毎日100人単位で増えているのに対応できず、病院はパンク寸前。相次ぐ院内感染とマスクや防護服もない中、疲弊した医療従事者からの「もうもたない」という声もパチンコ店の喧騒にかき消されてしまういまのニッポン。


それぞれの国がそれぞれのやり方で、国難を乗り越えようとしています。昨日、フランスの首相から「外出禁止令が解ける5月11日のあと、私たちはこれまでと同じような生活を送る事はしばらくの間できない。その事をあらかじめ伝えておきます」というメッセージがありました。
世界がいつかこの新型コロナウイルスのことを振り返る時、失うものと引き換えに何を学ぶことができるのでしょうか。




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