2013.01.24.Thu
Gnocchi au potironーかぼちゃのニョッキー


かぼちゃはわたしの好きな野菜の一つです。日本のかぼちゃは美味しいです。フランスのかぼちゃはいまいちです

もしフランス(ヨーロッパ)のかぼちゃを子供の頃に食べていたら嫌いになっていたかもしれません・・
水っぽい、甘みがない、味がないという三拍子そろってしまって。
調べると原産国が今ひとつはっきりしないようですが、カンボジアから来たので「かんぼぢゃ」なんて説もあるらしいですよ。本当に。
そんな私のあまり好みではないかぼちゃをどうしましょうか、ということになるのですが
かぼちゃのニョッキを作ってみました。
初めてこの名前を聞いた時、おかしな名前だな〜と思ったのは私だけではないのではないと思います。

言わばかぼちゃのすいとんですね。
昔ばあちゃんが小麦粉を水で練ってゆでたものを、みそ汁の中に入れて食べていましたが、子供の頃あれは好きにはなれませんでしたね。
ばあちゃんは小麦粉のことを「メリケン粉」と言ってましたが、これもまた「アメリカン粉」がなまって「メリケン粉」になったのだそうです。なるほどですね。
雑談ばかりで、いっこうに本題に入りませんね、すみません。。

むかし私が作っていたかぼちゃのニョッキのレシピを引っぱりだしてみてみましたが、「かぼちゃ一個に卵1こ。小麦粉180g。塩」とそれだけしか書いてありません。
あらまた、ずいぶん簡単と言いますか、いい加減と言いますか。 実際簡単なんですけど。
家庭で作るのにまるまる一個は多すぎますから、小さいかぼちゃを半分か、普通の大きさのものなら1/4くらいでしょうか。
皮を剥いて適当な大きさに切って蒸し器でむし、これを網で裏ごすか細かくつぶして、あら熱がとれたら塩と卵、薄力粉を混ぜてへらかゴムベラでねりあわせればタネの出来上がりです。
かぼちゃを半分、もしくは1/4量で使う場合、卵黄だけ1個入れるといいです。
種類にもよりますがご覧のようにフランス(おそらくヨーロッパは)のかぼちゃは赤身がかっているものがよく売られています。(蒸し器のかぼちゃは補正をかけたら赤くなりすぎちゃいました・・)


こんな具合に使うかぼちゃによって粉を加減してください。それと”美味しいかぼちゃを使う”というのが美味しいニョッキができる何よりのポイントなので、もし甘みのないかぼちゃに当たってしまったら”栗の粉”をつなぎに使ってみて下さい。
片栗粉じゃないです。栗です。
もっとも栗の粉なんて日本の家庭に常備してませんよね。
粉自体には苦みもあるのですが、火を通すとすごく甘みがでるんです。栗の粉。
日本のかぼちゃならそうはずれはないと思います。
もしこのブログを見ているヨーロッパ在住の方がいたら、是非栗の粉を使ってみて下さい。
美味しいかぼちゃに化けますよ。

次にニョッキの形を作るわけですが、よくあるのがテーブルで細く伸ばして、2cmくらいにカットしたものをフォークの背でくるりんと転がして形を作るのですが、私はいつもテーブルスプーンを一本ずつ両手にもって、ニョッキをラグビーボール形に丸めます。
上の写真みたいに。一回ではきれいな形にはならないので、3回4回とクルッ、クルッと丸めながらわかりますか?そうしたらそのまま塩をいれた湯の中にポトンと落とします。
大きさにもよりますが3〜5分くらいすると浮かんでくるので、それを網ですくって皿にとり、上からオリーブオイルをたらしてとっておきます。

あとは食べる時に同じように沸騰したお湯に入れてニョッキを温め、クリームにからめます。
生クリームを温めて塩をし、パルメザンチーズをたっぷり入れました。ただそれだけです。
かぼちゃ意外にも色々なニョッキがあってソースも様々ですが、かぼちゃはやはりクリーム系が一番合うと思います。バターは入れてません。
日本の植物性生クリームは熱を入れると分離して水っぽくなるので、温める程度にしておいた方がいいと思います。

今回ここでは豆乳のクリームを使ってみました。ヘルシーさをねらったわけではなく、たまたまクリームが他になかったのでこれを使ったのですが、チーズをたっぷり入れたせいか普通通りのクリーミーな美味しさがあって、今まで少し敬遠してたのですが、これならこれからもいけるなという感じです。
要は慣れですからね。いいかもしれません。

日本にもスジャータから豆乳クリームが発売されているみたいです。
もうちょっとソースがあった方がよかったですね。。栗の粉のおかげで甘みのあるニョッキになりました。
ー最後になりましたが、アルジェリアのテロ事件で犠牲になった方のご家族にお悔やみを申し上げるとともに、犠牲者のご冥福をお祈りいたしますー

ばあちゃんの味
今日のねこ・・

チマ