2012.12.26.Wed
Camembert de Normandie AOCーカマンベール AOCー

今日はチーズの王様的存在。カマンベールチーズのお話を。私が言うとつい「かまんべ〜る」になってしまうのですが、「かまんべ〜る」ではありません、正しい発音は「コウモンベール」らしいです。
え?いえいえ違います,「こうもんべーる」ではありません(*0*)/ それだとまた別なものになってしまうので気をつけて下さい。。
カマンベールがどんなものかは、もうみなさんご存知だと思います。牛の乳で作られる代表的な白カビチーズです。
どうしてこんなに有名になったのかというと、雪印さんがずいぶん前にクセのないカマンベールを世に売り出したおかげだと思われます。
でも、フランスのAOCカマンベールはそんなクセのないチーズとは違います。非常にクセのあるチーズでして、あるフランスの詩人が「神の足よ!!」と嘆いたとか嘆かなかったとか・・そのくらい臭い・・ではなく香り高いチーズ。
フランス旅行のお土産にするならブリーチーズの方が食べやすいです。雪印のカマンベールに少し似ています。
AOC,アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(Appellation d'Origine Contrôlée; AOC)は、フランスの農業製品、ワイン、チーズ、バターなどに対して与えられる認証であり、製造過程及び最終的な品質評価において、特定の条件を満たしたものにのみ付与される品質保証である。ーウィキペディアよりー
要するに「良いものですよ」ということですね。

ノルマンディー地方にはカマンベール以外にも世界的に有名なチーズがいくつかあります。
一年を通じて雨がよく降り、牧草がよく育つことから酪農に向いている地方として栄えてきました。

フランスのAOCカマンベールは無殺菌乳で作られているので「熟成」をしますが、日本で作られているカマンベールは殺菌乳を使っているので、「熟成」をしません。
フランスに来る飛行機内の食事で、よく銀紙に包まれたカマンベールがでてきますが、あれはまだまだお子ちゃまです。
熟成したものは、それこそ牛小屋の匂いがプンプンするような強烈な芳香で、出しっ放しにすると部屋中カマンベールの匂いが充満してしまいます。塩分もやや強めです。
話は少しそれますが、私も何度かノルマンディーには行ったことがあります。パリから200kmほど北上した所にありリンゴの栽培が盛んで、シードル(リンゴの発泡酒)やカルバドス(蒸留酒)でもよく知られてます。映画「史上最大の作戦」や「プライベートライアン」でも有名ですね。
写真はノルマンディー上陸作戦で使われたビーチ付近のものです。

海岸付近には連合軍が上陸できないように監視をしていたいくつもの「トーチカ」が、壊されないまま残っていました。
大砲も近くで見るとかなり大きいです。壊されないというより、壊すことができない、と思えれるほど頑丈な作りです。

実際に作戦で上陸していったのは平坦なビーチではなく、この写真の遠くに見えるような絶壁を登っていったようです。
ここは今、戦争博物館のある観光地になっています。

「血のビーチ」と呼ばれた海岸線。私がここに行ったのが、ちょうど作戦が行われた6月初旬だったのですが、海水は井戸水のように冷たかったです。

ビーチのあちこちに上陸で使った「浮かぶ橋」が残っていました。

ビーチに砲身をむけて置かれていた連合軍の「シャーマン戦車」。

ノルマンディー地方、カマンベール村で作られるカマンベールチーズ。今はのどかな田園風景がある所ですが、私たちが想像もできないような歴史が、この味と香りに隠れているのかもしれません。
フランス旅行に来た際は、ぜひ本物のAOCカマンベールを味わってみて下さい。

今日のねこ・・

No title
また遊びに来ます!!