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森の食堂 ア・ラ・カルト

フランスの片田舎で、四季の食材を使った料理を楽しみながら、森の動物とネコ達と暮らす日々を綴ったブログです。

2018.12.11.Tue

黄色い服を着た人たちのデモ

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このところ毎週末に、大規模なデモがパリで行われています。日本のニュースでは、燃料税の引き上げに反対したフランス市民が、今回のようなデモを起こしているとしか説明されてませんが、実際この燃料増税とは、地球温暖化の原因であるCO2を削減するための増税で、(毎年平均気温の上がり続けて悲鳴をあげている地球のことを考えれば、致し方ないことのように私には思えるのですが)公共の乗り物があまり発達していないフランスでは、地方で暮らす人にとって車での移動は必須で、ガソリン代の値上げは直に生活に影響してきます。環境のための増税というと聞こえはいいですが、実際には税金の19%しか環境税に使われません。

燃料税以外にも年金取得者への増税、超富裕層に有利に働く不動産の税制改革。失業者への理解のなさ「ホテル、レストラン業界に行けばいくらでも仕事はある(仕事が見つけられないのは、あなたの努力が足りないからだ)」的なマクロン大統領の発言。医療制度改革で過酷な労働を強いられている医師、看護師の不満。企業が簡単に労働者をクビにできるような労働法の改正などなど・・。様々な不満が鬱積していたところに、今回の燃料税のせいで、市民の我慢の限界も越えてしまったというのが、デモを招いた原因になっています。

デモの中で一部暴徒化したり略奪行為をする人々も映像では流されていますが、あれはデモをする一般市民とは別物の「破壊屋」と言われる人たちで、純粋に抗議をするデモ参加者も納得はしていません。シャンゼリゼ通りの商店街では、約3ヶ月分の売り上げが見込めるこの時期に、観光客が寄り付かなくなるようなデモ行為は、とんでもなくはた迷惑な事でしかないのは事実です。
昨日、マクロン大統領がデモの沈静化をはかるために譲歩案を出しましたが、果たして市民は納得するのかどうか。

先日、家族と一緒に来たシャンゼリゼ通りも、いつもはクリスマスのイルミネーションで彩られ、華やかな雰囲気であるずなのに、今年はどうも陰鬱な空気が漂っています。



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